LIBRA, AE.
英語教育と英文学研究
天秤のように、バランスが大事、だけど難しい。
2026/09/03
Medievalism in Japanese Manga
2026/08/24
論文集の刊行
論文集がもうすぐ刊行されるとのことで、改めて皆さんの論考を拝読するのを楽しみにしております。
原稿締切が2025年8月だと思っていたら3月だった、という失態によりわずか2週間ほどでテーマの決定と執筆を行い、提出後に文献を読み始めるということになったのでしたが、当然この状態でよい論文が書けるわけもなく、何か申し訳ない気持ちでいっぱいです。
さて、気付けば夏休みもずいぶん過ぎてしまいましたが、論文集もけりがついたことですし、いったん研究から離れて、普通の読書をしています。とはいっても、小説などではなく、多少、研究に近くなくもないような内容の洋書を読んでいます。
2026/07/24
春学期終了
水曜日に春学期が終わり、木曜日までに採点と成績入力を終えました。論文集の校正なども平行してありましたし、業務量も増えたので、物凄く忙しい春学期でした。
ひとコマ、期末試験の平均点が何と9割になってしまいまして、さすがにそのままでは成績が良すぎて他クラスと不公平になるため、「下駄を履かせる」の逆の作業を少し加えて調整しました。まあ、私が作った試験問題ではないのですが…。
論文集に関しては、最終チェック的なもの(まだよく確認していません)が来ました。刊行まであと少しでしょうか。
春学期は教材の英語ばかり読んで過ごしてきたので、本格的な英文の読解を再開したいと思います。
2026/07/03
人名のカタカナ表記
先日再校を提出した論文集の原稿ですが、改めて返ってきまして、細かい所の再修正があります。
ただ、論文集全体として、全ての人名をカタカナ表記で統一するように、との出版社の指示には参りました。
これは実際問題として無理です。「シェイクスピア」のような作家名や、王侯貴族、聖職者(教皇など)ならまだしも、現代の研究者の名前は、「本人に聞いてみないと分からない」というのが実情です。さらに、仮に聞いてみたところで、それをどうカタカナ表記するのか。
例えば、私の手元の参考文献表にある中で、さしあたり読みづらそうな名字を拾ってみますと、Cherewatuk、Farkasfalvy、Gorfkle、Vasczilyなどがあります。また、一見スペルは単純でも、「Sere」も読み方が分かりません。
こんな土壇場で、研究者名をカナ表記しても、「ピアサル」と書く人と「ピアソル」と書く人が出るなどのケースも考えられますし、その統一まで必要になってきます。
世界中の人々の名字の読み方なんて分かるわけがないのです。
これは本当に困りますね。
2026/06/20
修正稿提出(再)
寄稿させていただいている論文集の論考の再校を提出しました。締切は来週なので、まだ間があるのですが…。
6月上旬は本当に仕事を頑張り、早くも、前期の授業準備と期末試験の準備を全て終わらせました。その後、上述の論文集のチェックに取り組みました。残すは、論考中で索引に載せるべきかと思われる語を抜き出す作業です。
仕事を頑張りすぎて、部屋の掃除や新聞を読むことなど、日々のちょっとしたことを全て後回しにしていました。掃除はようやくできましたが、新聞はまだまだたまっています。本当にものすごく忙しくしていたので、この1か月は本当に10日程度に感じるぐらい、あっという間でした。
気候も過ごしにくいものになってきました。梅雨は嫌ですが、明ければ猛暑が待っていると思うと、うんざりです。近年は猛暑の期間も長いように思われますし、これからの数か月はきついですね。
2026/05/25
論文の校正・教科書見本
先日初校を提出した論文集の論考ですが、早くも再校が来ました。仕事も忙しくなっていく時期なので、微妙にきついところですが、少なくとも誤字脱字のないように、しっかりチェックしたいと思います。
4月12日の記事に書いた、リーディングスキル自体を訓練する趣向の教科書ですが、レベルは少し迷いがあったので、教科書選定時、審査見本は一番上のレベルと、その次のレベルと、2冊請求しました。
結局は一番上のレベルのほうを採用させていただいたのですが、少し時間ができた時に、もう一方のレベルのほうの審査見本も読んでみました。
すると、思いがけずチョーサーのことなども出てきたりして、非常に面白い教科書でした。
ただ、中世ヨーロッパの上層階級が宴で肉を食べる時などに、豚の丸焼きがあったということで、現代の中華料理のような写真が出ていたのですが…本当なのでしょうか?(笑)
こちらの教材は、今年は採用しませんでしたが、今後どこかで使ってみても良いかなと感じます。
2026/05/08
2026/05/06
修正稿完成
取り組んでいる論文集の原稿の校正、5/10提出締切なのですが、一応終わりました。おかげで6連休がつぶれてしまいましたが…。
校正と言いましても、誤字脱字などの修正だけではなく、多少内容を直しても良いということでしたし、寄稿者たちで集まった会合における議論でも、かなり書き直すような感じの話もありましたので、誤りを指摘された部分は大きく書き直すと共に、アイディアを練り直して、最終段落を入れ替えました。
ただ、組版に影響するほどの大幅な変更はおそらく良くないので、総字数やレイアウトは大きく変わらない範囲にとどめ、同じぐらいの字数で書き直すように努めました。
漢字かひらがなか、アラビア数字か漢数字か、など表記面での統一はややこしいですね。これはもう完全に人によって慣例が違いますし、どの漢字をひらがなで統一するのだったか、どこまで漢数字で書くのか、出版社さんの資料を見ながら書きましたが、当然全ての語彙を網羅しているわけではありませんし、見落としもあるかもしれませんので、悪いですけどここはもう最終的には出版社さんにお任せすることにします。
ただ、原稿を提出しようとしても、「このフォルダにアップロードする権限がありません」と出て弾かれるのですが…。
GWも終わってしまいますが、今週の授業は明日だけなので頑張りたいです。
2026/05/04
MHRA Style Guideの変化
英語英文学系統で主要な(参考文献表や注の書き方などの)書式は、MLA方式でしょう。MLA方式の書き方ガイドブックは改訂を重ね、現在は第9版となっています。
MLAはModern Language Associationの略ですが、一方MHRAはModern Humanities Research Associationの略です。前者はアメリカ、後者はイギリスの団体です。
従って、イギリス文学専門の場合、MHRA方式も使用されることがあります。今回私が取り組んでいる論文集ではこちらの方式を採用しています。
MLAガイドは第9版ですが、MHRAガイドブックは第4版が2024年に発表されました。MLAのガイドブックは購入が必要ですが、MHRAのガイドブックは公式ホームページで公開されています。
私はこの最新版をダウンロードしてはあったのですが、大して変わっていないだろう、変わっているところは現代ならではの内容(つまり、インターネット上の資料や電子書籍など)だろうと何となく思い込み、中身は見ていませんでした。
しかし、出版地の表記がなくなった、雑誌論文でも「pp.」がつくようになった、雑誌のpart numberも書くようになった、という大きな変更がありました。
これを何と数日前に初めて知りまして、原稿の校正に反映しているところです。
出版地の表記はMLA方式でもすでになくなっているようです。今時、どこで出版されたという情報はもはや意味があまりないだろう、ということのようです。
雑誌論文の「pp.」表記に関しては、MHRA方式では、論文集中の論文は「pp.5-32」のような書き方をし、論文雑誌中の論文は「5-32」のように「pp.」をつけずにページ数を書くという決まりでした。
しかしMHRAはこの相違を「quirk」と表現し、「別々の書き方にする必要はないのではないか?校正も面倒になる」と述べ、全てpp.をつけることに統一したそうです。
雑誌のpart numberというのは、号数です。一般の週刊誌、月刊誌などでも「5月1日号」、「6月号」などがあるように、当然、『Nature』などの学術雑誌も「号」があります。ただ、「2020年6月号」のような呼び方ではなく、第何号、という呼び方になります。例えば、2020年刊行は60号、2021年刊は61号、というようになります。
年に複数回刊行される学術雑誌の場合、季刊なら、例えば春は「55号1」、夏は「55号2」といったようになります。
このように、同じ年の間は同じ号数を振り、そのパート1、パート2、・・・というような番号の振り方をします。
こういった雑誌の場合、春号(パート1)は1~200ページ、夏号(パート2)は201~403ページ、というように年間通しでページ番号をつけていく雑誌もあれば、毎号1ページから始める雑誌もあります。
前者の場合、上の例ですと、「305ページ」と言っただけでパート2であることが分かるため、MHRA方式では「パート2」の箇所は明記しません。後者の例のように、毎号1ページから始まる雑誌の場合のみ、「55:2」のように「パート2」であることを明記します。
それが、今度は何も関係なく、パートの部分まで明記するようになったとのことです。しかも、表記は「55:2」ではなく「55.2」です。
かつてのMLAのように、ゼロから学び直さなければいけないほどの大きな変更ではなかったので助かりましたが、それでも、2002年から親しみ続けてきた形式の変更ですから、驚きと多少の戸惑いはあります。雑誌論文の「パート2」的な部分は、もともとのBibliographyファイル(これまで集めた文献情報を全部書いてあるWordファイルで、48ページにわたります)を調べないと書いてないので、追加で書くのが地味に面倒です。
