2016/07/27

夏季休業

前回更新後、負傷するなどした上に授業準備、課題添削、小テスト作成、期末試験作成、期末試験採点、学期末成績評価等に追われてブログ記事執筆どころではなくなっていましたが、先週金曜日より夏休みとなりました。海の日から木曜日まで9コマ連続で期末試験で、採点は土曜日までに終え、土曜日の夜に成績評価を終えました。

非常勤教員は夏休みの業務はありませんから、ここが研究上の頑張りどころです。とはいえ、何かの原稿締切を抱えているわけでもなし、学会発表の予定もなし、一体何をどうしようか戸惑ってしまいます(苦笑)。

さしあたり、おととし大学図書館に購入して頂いた、Bevis of Hamptonという中世ヨーロッパ文学作品のアングロノルマン語版の現代英語訳を読みました。中世の英語版と物語の大筋は変わらないものでした。もうちょっと大きな違いがあって欲しかったというぐらいです。
この物語では、アングロノルマン語版でも英語版でも主人公の愛馬アランデルが印象的です。父を殺され故郷を追われた主人公Bevisが後にイングランドに戻ってきても、父の仇討ちは果たしたものの、イングランド王子がアランデルを欲しがったためにアランデルが王子を蹴り殺してしまったことで、Bevisはイングランドには居られなくなります。Bevisの大切な馬で、当然主人公を支えてくれる存在ですし、王子が馬をこっそり盗もうとしたのだから、馬が王子を攻撃するのも仕方ない面はありますが、馬はBevisが生まれ故郷に居付けない一因ともなってしまうのです。
アングロノルマン語版では馬→Bevisの妻→Bevis本人と連続で死去して話が終わっていました。

続いて、これも大学図書館に購入して頂いた『フローリスとブランチフルール』という中世ヨーロッパ文学作品のスペイン語版 通称「クロニクル版」の校訂版の序論を読みました。
本文は残念ながら中世スペイン語の作品のままで、英訳はおろか現代西語訳さえ付いていません(付いていても読めませんが・・・)ので、さしあたり序論だけ読んだのですが、ビザンチンのロマンスとのつながりや、史実との混交など、なかなか興味深いバージョンであるようです。

序論を読み終わり、参考文献表をチェックしたところで、中世スペイン語の作品本文が始まってしまったので(笑)、文字通り置いておいて、今度は昨春急逝されたウィリアム・スネル教授の研究室より頂いてきた本を読もうかと思います。無料でハードカバーの洋書を入手できたわけですから、有り難く使わせて頂きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿