2013/12/28

シラバス執筆、冬期休業、今年を振り返って

慶應義塾では本日から冬休みに入りました(5日まで)。今年の暦では一般企業と全く同じ休業期間となり、殊に帰省する学生はラッシュを避けられず大変かと思います。

さて、帰省もなく、また必ずしも親戚じゅうで集まったりしない都市部の年末年始を過ごす私は毎年のことながら全くウィークデーと変わりない普段通りの生活ですが、それでも「1月1日からネットでシラバス執筆なんて・・・。」と毎年思うため、今年は頑張って先程全部一応書き終えました。自分が大学1年だった時の語学講義要項を発掘したのですが、「○×を読みます。」と授業内容の欄は一行でOKだった時代なのです。今では授業の内容(全体的に)、到達目標、進行計画(年間30回分全て)、成績評価基準・方法、予習や復習の内容・方法、教科書(学校によってはISBNや価格も)を書かねばなりませんから、意外と時間のかかる作業です。今年からひとつの大学ではシラバスにリンクも挿入できるようになったので、オンラインの辞書へのリンクを貼ってみました。

しかしまあ大1時の語学案内の記述を見ると「カセットを持参すること」とか「カセットとビデオを用いる」といった辺りが時代を感じさせます。もちろん、CDどころかネットも携帯もあった時代なのですが・・・まだ教科書付属のカセットも多い時代だったのかもしれません(未だに付属しているのはCDではなくカセットという教科書が発売されているぐらいですから)。
けれども(上述のようにカセット付属のテキストも今でもあるにせよ)今の時代はネット上に教科書の朗読音声がmp3で置いてあったり、DVD付きだったり、スペシャルサイトにアクセスして自習できたり、デジタル版教科書が付属DVD-ROMに入っていたりとかなりメディア関連の部分は変わってきました。
DVDを必ず観るクラスでは「教科書にDVDが付いてないんですけど・・・」と学生に訊かれてしまったぐらいです(笑)(※このクラスで観るDVDは、全何巻、総計何万円、といった類のものなので、教科書に貼りついている程度の物ではありません)

このようにメディア面でも発展を続ける教科書ですが、教室の設備に左右されるのが難点です。さすがに現在は、どんなに古い校舎であっても大抵の教室で様々な音響・映写系設備が後付けされています。しかし古い教室に後から備えた場合は、例えばスクリーンだけは設置されているけれどもプロジェクター、パソコン、プレイヤー等は別途借りて持って行って全部つないでいかないといけない、といったような状況になります。
そういうこともあって、どのような機器を使うかは(例:毎週パソコンが必要、等)前もって提出しますが、希望通りの教室が使えるとは限りません。更に、この希望を出すのは教科書選定より遥かに前の時期です。また、最新設備を備えた校舎がほとんどない大学もあります。CDをかけるだけでもCDラジカセを持ちこまなければいけない教室もあります。そこで古い教室に当たると、DVDの映像を流すだけでもいろいろな外部機器を運んで行ってつながなければならないという事態になり、毎回毎回様々な機器を持ち運びつなぐという作業をしてまでこれを流すか?ということになると躊躇してしまうのが現状です。


さて、あと一週間しかない(!)冬休みですが(いつもシラバス執筆に費やしてしまいます)、今年はシラバスを一応終えたので他の事もしたいと思います。


今年を振り返ってみると、前期は11コマ教えて喉を痛めたり風邪を引いたりあたふたしているうちに終わってしまいました。夏休みはGendered Voicesという論文集を読みましたが、猛暑とマンション大規模修繕工事に伴うシンナー臭、騒音、ペンキ臭などに耐えているうちにあっという間に終わってしまった気がします。研究環境が良くなかったですね。(言い訳)
後期は10コマでしたが、気温上過ごしやすくなるに伴って、結構いろいろと頑張れました。部屋の整頓などまで含めて(笑)。ラテン語読書会も結構精力的に参加しましたし、授業準備は秋ごろまでに年度分終え、後期末試験もさっさと作って提出し、データベースを駆使して一杯論文を集めました。新たなリサーチテーマもできましたし、ロンドンの学会発表にも応募しました。そして来年度の教科書を選定しシラバスを7クラス分書きました(3クラスは共通シラバス)。
来年は何らかの成果を仕事上も研究上も出せるようにしたいと思います。


そして、卒業論文・修士論文・博士論文を書いている皆さん、どれも思ったより何とかなってしまうものですから気を楽にして頑張って下さい。そして、いろいろと知らない事を調べるというプロセスを楽しんでください。(そんな余裕あるか!という声が聞こえてきそうですが、知らない事を調べるのは本来楽しいものです。極端な話、ググるのと同じような面があります。)戸田山和久氏の言うように、「鉄則1 自分を高めるための手段として論文書きを位置づけよう。」ということです。
いずれにせよ、とりわけ学位論文に取り組んでいる方々は心より応援しております。どうか思い詰め過ぎないでください。学問には終わりがありません。リサーチ不足な部分は永遠に残りますから、一旦思い切りましょう。また今後やればいいんです。その心残りな部分が次なるステップの土台にもなりますし。そして、頑張り過ぎて体を壊しては元も子もありません。今後の人生まだまだ長いかもしれないんです。努力も、健康を損ねない程度に・・・!


というわけで、学位論文からは解放されましたが、学術雑誌投稿論文は未だに作業中の私は、この辺りから来年頑張るとします。今でしょ!どころか数年後でしょ!になってしまう自分。そろそろ、はっぱをかけねば。
そして採択されれば、ロンドンの発表のほうも全力を傾注せねばなりません。日本の学会にもまた出たいですね。語学の勉強もしたい。それを言ったら楽器だってやりたい(全然関係ない)。新年の抱負を考えると、四月病のようになってしまいますね(苦笑)。

それでは皆様よいお年を!

2013/12/05

期末試験の作成

気付くともう来週&再来週が期末試験提出締切日なので、もう問題を作り始めました。

以前から繰り返し書いていることですが、試験問題を事務に提出すると締切日ができる(しかも早め)一方で、印刷をやって頂けて、早めに問題作成が終わります。事務に提出しなければ問題作成はぎりぎりまでできますが、自分でやるコピーなどが意外と大変です。一長一短なのですが、早すぎる締切日に強制的に終わるのが却って良く、結局基本的には事務に問題印刷を依頼しています。

語学の試験に関しては、日々の予習など普段の頑張りを考慮して試験は簡易なものにし、確認程度のものにするという方針の先生もいらっしゃいます。私は逆に、予習をしてこない学生を取り締まり(?)きれていないこともあり、また、自分が学部生の時は様々な科目をさんざ勉強させられた経験から、かなりしっかりと試験をし、相当の準備をしなければ良い点は取れないような問題を出します。第二外国語だって、単語を数百個一気に暗記して臨んだものです。英語も半期の間に扱った内容を全て把握するような勉強を求めます。後期は冬休みに準備できますし、前期より楽だとは思うのですが。

しかし、問題作成をやったり自分のリサーチをしたりしている間に冬休みになってしまいそうですね。つまり、またしても正月をシラバス執筆に費やすということです(苦笑)。まあ、正月といっても帰省も初詣も何の習慣もなく殆ど平日と変わりない日々なので、仕事するにもあまり抵抗はありませんが。

2013/12/03

日本中世英語英文学会全国大会

この前の土日に愛知県日進市の愛知学院大学にて開催されました。皆(私も含めて)名古屋名古屋と言っていましたが、名古屋市ではありません。
本来は今週末だったのですが、法定の設備点検とかそういった事由で停電になるために(確かにこの手の停電はうちの大学も毎年ありますね)、一週間早まりました。

今回は9回目の参加でした。

会場は名古屋駅から地下鉄に25分くらい(!)乗った後にその駅からバスという正直不便な所でした(学生の車通学OK!として学生用駐車場が完備されているということは、それだけ郊外にあるということで・・・)。土曜日の午後、最寄駅である地下鉄東山線藤が丘駅でバス待ちをしていると、ふとスターバックスのロゴが目に入りました。実はかなりしょぼい駅だと思って来たので(失礼)驚くと同時に、ここのスタバが懇親会後に利用されるであろうと予見したところ、実際にそのようになりました(笑)

大学に着いてみると、門を入った所のバスターミナルから会場まで延々10分ぐらい歩いたでしょうか。もみじが綺麗でした。

今回は後輩の研究発表だけ聴いて、あとは土曜も日曜もシンポジウムに出席しました。丁度学生に最終試験を兼ねたプレゼンをさせている時期でもあるため、採点者のような視線で聴いてしまいました。発表は質疑のさばき方も含めて大変良かったです。シンポは内容より会場の寒さが気にかかってしまいましたが、土曜は先ず発表を聴いてから行った為に、日曜は9時~10時まで会議であった為に、どちらも遅れて入室することになり、導入部分をキャッチし損ね、全体の議論の流れに乗り遅れました。
それにしても、日曜のシンポジウムで示された絵

 
まさにこれです。しかも2002年5月という日付が入っております。つまりは、学部生時代にこの挿絵を見ていたわけなのです。当時は大学院進学するとは夢にも思っていなかった普通の大学生でありましたが、これだけ年月が経ってもまた見ればすぐ思い出す、それだけのインパクトがあったのですね。
 
 
さて、母校に行く機会もなくなった私にとって、学会は他大学の方々どころかそもそも自分の直属の後輩たちに会う数少ない機会でもあります。実はこの学会の全国大会の懇親会に出始めたのは大学院を出てから(i.e. 2010.12~)なのですが、存じ上げている先生方も少しずつは増えてきまして、段々と色々な方とお話できるようになりました。そして、発表しなさすぎな私はまたそろそろ何か出さねばという思いを強くしたわけです。
 
 
ところで来年は同志社大学で開催され、首都圏等の人は広島→愛知→京都とまさかの3年連続出張となります。しかし何よりのまさかは、来年が30年記念大会であるということです。
実は修士1年の時―武庫川女子大学で開催された時ですが―20年記念大会だったのです。まさかそれから10年かという衝撃です。
あの時はリー・パターソン始め海外から大物の先生方を何名も招き、日本人による英語の発表も多い学会でありました。あれから10年・・・
 
まずは6月に西支部東支部合同でいつもより大きな会を青山学院大学(無事、青山キャンパスでの開催と相成りました!)で開催致します。今度は私も東支部の役員として関わっていくこととなります。皆様、宜しくお願いいたします。
 
 
p.s. 今回の愛知への旅で唯一心残りなのは、名古屋駅のぴよりんをチェックできなかったことです(笑)