2013/11/15

Database of Middle English Romance

最近写本について検索しているうちに見つけました。中世英文学研究でも定評のある英国ヨーク大学のオンラインデータベース、Database of Middle English Romanceです。URLがまた、middleenglishromance.org.ukと中英語ロマンス(物語文学)が恰も何かの団体のようなすごいURLです(笑)。

ちょっとしか眺めていないので詳しい感想等は書けないのですが、取り敢えず便利そうなので是非チェックしてみてください。ヨーク大学が発信しているのなら、内容もきっとしっかりしたものであることでしょう。

しかしサーチコーナーにあるキーワードの選択肢が・・・


確かにこのジャンルの作品によくありがちなテーマ―狩猟、改宗、馬上槍試合、結婚など―が挙げられていますが、よくよく見ると人食い、近親相姦、強姦などもその中に含まれていて、中世文学の幅広い(時に強烈な、時に泥沼?な)主題が垣間見えます。何だか凄まじい選択肢ですね。
利用次第では結構リサーチに生かせそうな気もします。


ところで日本経済新聞の一面記事には、最近大学教員は研究より教育重視ということで、研究活動の禁止にまで及んでいる所もあると報じられていました。
教え方のうまい先生であることは確かに重要です。教員業は重要な側面です。しかしだからといって、研究は放棄、で良いのでしょうか。
極端な話、語学教員は研究をあまりせずとも教員業は出来るかもしれません。けれども専門科目の担当者はどうでしょうか。
そのような科目を教えるには、授業で登場する分の何倍もの知識が背景になければならないといいます。確かに授業ができなくなるということはないと思いますが、研究は行わなければ行わない程抜けていきます(日常生活で使う知識とは違いますから)。授業方法だけではなく研究面でも研鑽を積まなければ授業が薄っぺらくなっていくでしょうし、それ以上に、日本の大学が発信する研究成果が減るのですから、政府・役所が気にしている世界の大学ランクだとかグローバル化だとかいった面でも今よりずっと取り残されていくことになりますよ。と私は思うのですが。
こんな風潮をみると、授業準備が終わって久々に研究に時間を振り向けられて楽しめているし、論文執筆や学会発表など今度もがんばっていこう!!という心持ちに折角なったのに、リサーチ頑張ろうという気が失せてしまいます。

ただ、私の予想では、研究なんぞいいからとにかく学生を何とかする教育を・・・という大学と、研究もしっかりやる(むしろ、やらねば評価されない)大学とに分かれていくのではないかと感じています。

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