2012/06/12

授業態度②

今年も教員室では学生に対する文句がよく聞こえてきます。しかしあまりにもすごい言われようなので、だんだん私の気持ちは学生側に立ってしまうぐらいです。

携帯使用や居眠りをした学生は教室から出す先生もいらっしゃいますが、1月の記事に書いたように、私は携帯を禁止していませんし(通話をしたら注意すると思いますが、通話をする人はさすがにいません)、寝ているのはどちらかというと自分の責任と考えます。しかも、人々は皆、吊り革につかまりながらも寝ていたりしますし、大人だって会社の会議で眠くなったりもするでしょう。試験で寝る人だっているのです。小さい子なら食事中に寝てしまうこともあります。強烈な眠気がある場合、余程の恐怖や危険などがなければもう何があっても寝るものです。一人6回も指名したって寝るのですから、眠気がとぶほどの緊張感を与えるには、もはや「ビクビクしながら授業を受ける」レベルにまでもっていかないとだめで、そしてそのような雰囲気は特に語学学習には不適であると考えます。

そもそも学生とは長年そういうもんなんだという絵をご紹介しましょう。


14世紀の絵で、ボローニャ大学の風景を描いたものです。ボローニャといえば世界最古と言われる大学。当時の学生なら、何となく大学に来る現代の学生より勉学意欲がありそうですが、まあ寝てるわ飽きてるわ喋ってる(多分)わで、全然今と変わらない風景なんです。(笑)すでに中世から学生は寝てるんですよ、おそらく。


先生方の文句を聞いていると気付くのは、常に昔と比較していること。「昔はこうじゃなかったのに」「自分の時はこうだったのに」というわけです。
けれども、先生方の世代もまた、更に上の世代から「最近の若いもんは」などと言われていたことでしょう。「昔は良かったよなあ」という感情は、なんと古代からあるのです。
つまり、もう人間というのは連綿とこういうものなんです。

人は古代以来本質的に変わっていない部分もあり、また時代によって大きく変化する部分もあります。理想像を押しつけたり、自分の世代の基準だけで考えたりせず、いろいろ「問題」があってもそれはむしろ当たり前と私は考えています。

授業中の携帯使用ももちろん本来的にはNGでしょうが、メールなどして気持ちを切り替えて逆に授業によく取り組めるようになることもあるのではないか、と思う事も。

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