2011/06/19

JSMES東支部

の研究発表会が中央大学(八王子)で開催されました。
今回はシンポなどもなく、研究発表5本をひとつのルームで一挙にやるという例年に比してもたいへんコンパクトなものでしたが、逆に幅広い内容の発表を一気に聞けるというメリットも生まれました。4時間ぶっ通しで座っていたので、骨が痛みましたが。

去年受け持ったクラスの複数の学生と全く同じミスが発表中にあるなど、何だか稀有な事もありましたが、内容的に斬新だったのはやはり動物についての研究発表でした。考えが違う人間を消すということも普通にあったような時代に、ましてや動物を大事にしたか。今で言うPETAの活動のような考え方はなかったかもしれません。
騎士が愛馬を失った際にリアクションなし!という指摘も面白かったです。名前までついているのに・・・。
内容が追いやすく、テーマが目新しかったので聞いていて楽しい発表でした。情感溢れる朗読も良かったです(思わず手を広げそうでした)。ふと思った事は、逆に動物から人への気遣いについてです。中英語版のYwain and Gawainでは、主人公イウェイン卿と共にいるライオンが、イウェインが危険な目に遭っていると「(ライオンが加勢するのはズルいと相手に言われたことなどをふまえて)干渉せずおとなしくしていろ」と諌められていたのも聞かず、「イウェインがこんなに難儀しているのに、ああもう見ていられない!」とでもいったように結局助太刀してしまうという場面が複数回あります。そのライオンのイウェイン想いの様子は、なんとも心に響くものがあります。

発表者の方がcat personだということで、猫の話も出たのですが、Ancrene Wisse (c. 1200)にはPart VIIIの結構最初の方に"My dearest sisters, unless need drives you and your director advises it, you must not have any animal except a cat."という戒律が記されています。発表者の方にお訊ねすると、これはrodent(学生の皆さん、これは今週の新出語彙ですからしっかり覚えて下さい)対策のためではないかとのことでした。が、私は修道女の心の支えになったと勝手に信じています。
また、Luttrell Psalterにも言及されていました。この写本についてざっと知るにはミシェル・ブラウンのThe World of the Luttrell Psalterがお勧めです。

中世の猫という本も出ると教えて戴きました。これはチェックせねば。。。「中世における猫」を趣味的研究テーマにします(笑)。


懇親会に出て(4000円。。。)、カフェって、と何やかんやと23:20に帰宅しました。2時間10分で行けたのは驚きでした。しかし通勤経路経由で帰ることになるとは思いもよりませんでした。同専攻の方々との交流によって、停滞している研究の方を何とかせねばという気持ちになりました。何とかします。

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