2011/04/26

Christine de Pisan (1364-c. 1430)


イタリア生まれ、フランスの文筆家であったクリスティーヌ・ド・ピザン。彼女の著作について結構研究しなければならないのですが(と何年も前から自覚しているのですが)、何やかやと後回しになってしまいました。

そういう訳で今更Cite des Damesを調べていますが、まずは手っ取り早く英訳で見てみるとチョーサーのLGW+聖人伝、といったような感じです。とにかくたくさんの女王たちや聖女たちが言及され、そうした例を以て女に対する先入観に反駁していくのです。聖女伝は『黄金伝説』やSELなど他の著作にも当然多く含まれているので、それらとの比較も面白そうです。

このような著述から、ピザンはフェミニストの先駆とよく言われますが、この呼称には異論もあるのであって、その辺は著作のみならず論考も読んで考えたい点です。
また、「薔薇物語論争」もピザンを語る上で欠かせません。ギョーム・ド・ロリス&ジャン・ド・マンの『薔薇物語』には女性蔑視的な記述が含まれているためそれに反論したという形です。

ちょっと机上のファイルを見ると
'Christine de Pizan as a Defender of Women'
'The Roman de la rose and the Livre de trois vertus: The Never-Ending Debate'
'Good Women and Bonnes Dames: Virtuous Females in Chaucer and Christine de Pizan'
とすぐに3本の論文が出てきました。やはりLGWが考慮されるようですね。となるとLGWももう一度見なければ・・・。

それにしても、Cite des Damesの目次で「女性たちは強姦されたがっていると主張する人々に反駁するために云々」というのはいかに中世ヨーロッパという時間・文化etcの距離を割り引いて考えても驚きました。

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