2011/04/26

Christine de Pisan (1364-c. 1430)


イタリア生まれ、フランスの文筆家であったクリスティーヌ・ド・ピザン。彼女の著作について結構研究しなければならないのですが(と何年も前から自覚しているのですが)、何やかやと後回しになってしまいました。

そういう訳で今更Cite des Damesを調べていますが、まずは手っ取り早く英訳で見てみるとチョーサーのLGW+聖人伝、といったような感じです。とにかくたくさんの女王たちや聖女たちが言及され、そうした例を以て女に対する先入観に反駁していくのです。聖女伝は『黄金伝説』やSELなど他の著作にも当然多く含まれているので、それらとの比較も面白そうです。

このような著述から、ピザンはフェミニストの先駆とよく言われますが、この呼称には異論もあるのであって、その辺は著作のみならず論考も読んで考えたい点です。
また、「薔薇物語論争」もピザンを語る上で欠かせません。ギョーム・ド・ロリス&ジャン・ド・マンの『薔薇物語』には女性蔑視的な記述が含まれているためそれに反論したという形です。

ちょっと机上のファイルを見ると
'Christine de Pizan as a Defender of Women'
'The Roman de la rose and the Livre de trois vertus: The Never-Ending Debate'
'Good Women and Bonnes Dames: Virtuous Females in Chaucer and Christine de Pizan'
とすぐに3本の論文が出てきました。やはりLGWが考慮されるようですね。となるとLGWももう一度見なければ・・・。

それにしても、Cite des Damesの目次で「女性たちは強姦されたがっていると主張する人々に反駁するために云々」というのはいかに中世ヨーロッパという時間・文化etcの距離を割り引いて考えても驚きました。

2011/04/18

補講的課題

自明の理由により開始が遅れた大学の新学期ですが、それによってつぶれた4月の授業はどうするのかというと、いろいろな選択肢が考えられます。
  • 休日に授業を行い補講する。
  • そのまま日程をずらす(例:夏休みが8月開始になる)
  • 不可抗力によるものだし、数回程度授業回数が少なくても今年度ばかりは目をつぶる。
明治大学の英語の授業の場合は、①GWを無視する ②追加で課題などを出す という2点で埋め合わせるそうです。土曜日などにがっつり設定された補講日は学部の必修授業に充てる=語学には基本的に充てない、ということでした。

補講がわりに課題などで休講分を相殺するという手段を思いつかなかったので、ああそういう手があったかと思いましたが、何も大学の独自方針ではなく文科省のアイディアでもあるようです。

ただ、専門課程の科目と異なり普通の語学科目でどういう課題等を「授業が数回とんだ分の勉強」として与えるか、なかなか悩むところではあります。リーディングのクラスはまだいいとして、リスニングとプレゼンを扱うクラスの場合・・・。

2011/04/12

図書館入館証

明治大学の新学期が5月からなので、勤務開始時に受け取る筈の教員証が貰えず、従って前々回の記事に書いたように卒業生(且つ他大学教員)として大学図書館から貸出ができるようにする手続きができないでいました。

しかし教員証が思いがけず郵送されてきたので、それを持って昨日大学図書館へ行き、貸出カードを作りました。12000円也orz
キャンパス内のATMでお金を下ろしました!


申込書を見て少々驚いたのは、「他大学教員・博士論文提出予定者   どちらかに丸をつけて下さい」という欄です。図書館の案内には、これも前々回の記事に書いたように、卒業生かつ他大学の教員であれば貸出可、とあったので、「博士論文準備中だが仕事はしていない、あるいは中高や予備校、家庭教師などで教えている」という場合はどうするのだろう?と思っていました。

申込書を見ると、博士論文提出予定者の場合は指導教授の署名と捺印があればOKなようです。ちょっと拍子抜けでした(笑)

カードができるのに20分ほどかかりましたが、早速これを使ってGuillaume de Deguilevilleを借りました。地震が多すぎて研究どころではありませんが、何とか踏ん張りたいところです・・・。

2011/04/06

同時進行

言わずもがなの理由により、大学図書館に行けない日々が続き、図書館開館が復活した暁にはもう私は貸出資格を失っていましたから、リサーチが滞っています。

実際に博士論文を執筆している段階にもなってまだまだリサーチが必要だというのは何とも情けない話ですが、なるべく後悔のない人生を送る為に英文学研究以外の事にも時間を割いてきた結果でもあるのです。

ともかく、個人的にも社会的にもこういう事態ですから、これまで博士論文は1章ずつ片づける方向性で進めてたのを急遽方針変更で、同時進行で進めようと試みています。

思い返せば学部の卒業論文の時は全章同時進行で書いていました。一つの章に取り掛かり、煮詰まったら他の章に取り掛かる・・・という具合です。そうして1つの章を放置し他の章に取り組んでいる間にまた元の章に関して新しい事が見えてきますから、これは意外に良い方法でもあります。

しかし博士論文は一章のボリュームが卒論に準ずるぐらいありますから、1章ずつの作業にしていました。

そういう訳で、今はごちゃごちゃな状況です。

1章 前期に始める予定でいたもの。今書き始めた
2章 夏休みに取り掛かる予定でいたが突然開始、強引に3500語程度執筆
3章 完了
4章 春休みに終わらせようとしていたもの。5700語でやむなくストップ中
5章 ほぼ完了

全体の分量でいえば、予定通りの進み具合なのですが・・・そもそも世の中がこれだけ先が見えない状況なので辛いところですが、無事に生存している限り頑張ります。

2011/04/01

新年度

始まりました。
とはいえこの状況下ですから、当然新学期も始まりません。明治大学は5月開始になり、慶應義塾大学の方は4月中旬開始となりました。

昨年度の勤務先大学で借りていた本は本来年度末までに返さなければならなかったのですが、特例として4月7日までに返却すれば良いそうです(一週間しか延期してくれていない!)。
そういう訳で、来週は本の返却の為だけに上京せねばなりません。それならばついでに、すぐに読む必要のある本を借りてこよう、と考えていたのですが、そうはいかないことをすっかり忘れていました。

もうその大学の教員ではないため、貸出はできません。私の出身大学でもあるので、卒業生の立場で図書館入館はできるのですが、入館・閲覧のみです。卒業生として貸出を行うには、
  • 他大学の教員であることの証明
  • 利用料金(年間12000円)の支払い
が必要です。そして、まだ「他大学の教員証明」を持っていません。

今年度、出身大学の図書館で卒業生として貸出できる手続きをするかどうかは迷ったのですが(勤務先大学の図書館が教員待遇で使えるわけですし)、普通に必要度が高いのに出身大学図書館にしか所蔵していない・・・という本がいくつもあるので、やはり手続きはしようと思います。

因みに、上記の「借りてこよう」と思った本を見ないことには現在書いている博士論文の章がストップしてしまうので、急遽仕方なくその章は放置中で、他の章に強引に取りかかっています。註を含めれば27000語になりました。